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2011年12月23日 (金)

学びに関する興味深い本

上田信行さん(同志社女子大学)が書いた『プレイフル・シンキング』(宣伝会議)を読み始めています。人は、どういう状況下において「学ぶ」のかを、とても平易な言葉で語りかけている好著。

9784883352203_l_2上田先生曰く、「創造的な学びには、まず何かに没頭する活動があり、次に少し距離を置いて自分の活動を振り返ってみる時間が必要である。体験するだけでは学びにはつながりにくく、体験したことを誰かに話したり、文字や絵にして表現して振り返ってみることで、体験の意味を深め、自分のものにしていくことができるのである。p.22」 Schon.D.Aのいう「省察」の重要性を指摘されていると理解しました。

また、第1章「見方を変えれば気持ちも変わる」では、「物事を固定的に捉えがちなあなたの思考を、自由に解き放つ」ためには、「メタ認知能力」が必要であるとも言います。「メタ認知」とは、「物事を俯瞰したり、多角的な視点から眺めてみることp.44」 

この文章に接した時、突然僕の頭の中に、「自己覚知」という単語が浮かんできました。「自己覚知」とは、ソーシャルワーク分野の専門用語で、「ソーシャルワーカー自身が自分のものの考え方の癖や行動の傾向を客観的に把握しておく」という意味だそうです。

自分を「他者」の目で眺めることはとても難しいことですが、対人支援に関わるすべての人に不可欠な「身体技法」の一つであることは間違いないでしょう。そして、「身体技法」は、日々の実践の中で磨かれるのですから、ズボラな僕には、到底身に付かない技(わざ)であることもマチガイナイ!ε-( ̄ヘ ̄)┌ ダミダコリャ…

ソーシャルワークは、心理学、社会学、人類学、哲学など、様々な学問分野から知識・技術を吸収しながら成長してきた実践分野ですが、これからは、心理学等の学問分野だけでなく、都市計画や博物館学、美術にもそのウィングをのばすと、さらに面白くなると思います。というか、実は、コミュニティアートの領域において、その兆候は現れています。この辺の実践については、時間のある時にまた…。

2011年12月21日 (水)

おすすめの本(ソーシャルワークは奥が深い)

以前、多文化社会におけるソーシャルワーク実践者の養成プログラムを開発した経験があります。プログラムを検討するにあたり、ソーシャルワークの根本思想を教えてくれたのが、この本の著者、川村隆彦先生(神奈川県立保健福祉大学)でした。僕が「身体知の伝承」について改めて考えるようになったのも、川村先生のおかげです。

41keehwcvzl__sl500_aa300_『ソーシャルワーカーの力量を高める理論・アプローチ』では、ソーシャルワーカーに必要な10の理論・アプローチが解説されています。ロジャースの「クライエント中心アプローチ」やエリスの「ABC理論」等の概念が、事例を通じてイメージできるように工夫されています。本の帯に、「福祉・保健・医療などに携わるソーシャルワーク実践者必読!」と書かれていますが、僕は、社会教育施設(博物館、図書館、公民館など)職員や学校の教員にも、ぜひ読んでほしい本だと思いました。

川村先生には、これ以外に『事例と演習を通して学ぶソーシャルワーク』などの著作があります。どの本も、人の支援に関わる実践者が体得すべき深い「知・技」が学べる本です。それにしても、ソーシャルワークって奥が深い…。

2011年12月19日 (月)

21 世紀ミュージアム・サミットへのお誘い

面白そうなイベントの紹介です。

第5回 21 世紀ミュージアム・サミット
「100 人で語るミュージアムの未来 Ⅱ~人々をつなぐミュージアム~」

*詳しくは以下のウェブで
http://www.k-i-a.or.jp/shonan/?p=1965

日時
2012 年2月4日(土)、5日(日) 10:00~18:00 (開場9:30)

会場
湘南国際村センター(神奈川県三浦郡葉山町上山口1560-39)
アクセス: http://www.shonan-village.co.jp/access.html

概要
ミュージアムに関わる様々な関係者――館長、学芸員、事務職員やボランティア、
省庁・自治体、市民団体、研究者の方々など――約100人が集まり、ミュージアム
の課題とこれからの展望を語り合う2日間です。
基調講演はミュージアムに関する複数の著作がある作家の池澤夏樹氏のほか、英
国の著名な政策シンクタンクDEMOSの創設メンバーでもあるジョン・ホールデン
氏が、文化の価値とその正統性について、市民・専門家・公共機関(政府・自治
体)の3者の関係から論じます。
分科会は、美術館、歴史博物館、科学博物館、動物園など、さまざまな館種に共
通する4つのテーマ「マネジメント」「リテラシー」「アーカイブズ」「企画と
パブリックリレーション」を設定しました。各テーマについてミュージアムに関
わる4~5名のキーパーソンの方々の協力により企画され、企画メンバー、委員
長、ゲスト講師なども含めた約25名で進行します。

○基調講演
・池澤夏樹(作家、詩人)
・ジョン・ホールデン(英国シティー大学客員教授、政策シンクタンクDEMOS
アソシエイト)

○分科会
★営む知恵(マネジメント):
 企画:  東京都美術館・佐々木秀彦(企画グループ長)ほか、
委員長:  大原美術館長・高階階爾
話題提供: 大阪自然史博物館長・山西良平

★高め合う市民とミュージアム(リテラシー):
 企画:  国立科学博物館・小川義和(企画グループ長)ほか、
委員長:  埼玉県立美術館長:建畠晢
話題提供: よこはま市民メセナ協会・西田由紀子、女子美術大学・南嶌宏

★選ぶ、残す、伝える、使う(ミュージアム×アーカイブズ):
企画・話題提供: アカデミック・リソース・ガイド・岡本真(企画グループ
長)、神戸大学附属図書館/震災文庫担当・稲葉洋子ほか
委員長:  神奈川県立近代美術館長・水沢勉

★人が集まるミュージアムのつくり方(企画とパブリック・リレーション):
企画: 千葉市動物公園・並木美砂子(企画グループ長)ほか、
委員長・話題提供: 兵庫県立美術館長・蓑豊

■参加費
一般 2,000 円、学生 1,000 円

※当財団HPでより詳しい内容をご覧いただけます。申込書等もダウンロードでき
ます。 http://www.k-i-a.or.jp/shonan/?p=1965

■お問い合わせ
(財)かながわ国際交流財団 湘南国際村学術研究センター
〒240-0198 神奈川県三浦郡葉山町上山口1560-39
Tel: 046(855)1822 Fax: 046(858)1210
E-mail: museum@kif.ac 担当:成田、尾﨑

2011年12月15日 (木)

地域メディアをテーマとする共著を出しました

このほど、知人との共著、『パブリックコミュニケーションの世界』が出版されました。

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地域メディアが地域社会に及ぼす影響について、具体的な事例を交えて書きました。

この本では、多言語メディア、地域ポータルサイト、地域SNS、地域デジタルアーカイブなどを取り上げました。昨今流行のソーシャルメディアの動きは速く、僕自身、十分に使いこなせていないこともあって、TwitterやFacebookについては、ほとんど言及できませんでした(;´д`)トホホ…。

僕はこの本の中で、情報伝達における「人」の役割の重要性を強調しました。在住外国人支援を長年続ける知人曰く、「ぬくもりのある人間関係の中でしか、情報は伝わらない」。

ICTを上手に使って地域情報を届ける仕組みを創出するのと同時に、互いの「声」に耳を傾け、思いを共有する場(パブリックスペース)のデザインの在り方についても考えたい。そんなあなたに、お勧めなのが、この一冊(あ、宣伝文句みたいι(´Д`υ)アセアセ)。

詳しくは、以下のURLを参照してください。

http://www.hokuju.jp/books/view.cgi?cmd=dp&num=791&Tfile=Data

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