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2012年9月30日 (日)

寸劇「もみじ団地の物語」の出前公演を終えて

横浜市南区の「みなみ市民活動・多文化共生ラウンジ」が主催する日本語講座の初回(9月29日午後)に、多文化共生演劇(寸劇)「もみじ団地の物語~ある不審な男をめぐって~」を出前した。もともと、この演劇は、多文化ソーシャルワーク実践者講座の冒頭に演じられてきたもので、外部に出前をするのは、今回がはじめて。http://tabunka.minamilounge.com/news_data/other/20120808131829.pdf

この日本語講座を企画した「みなみ市民活動・多文化共生ラウンジ」のMさんによれば、「在住外国人が抱える生活課題についてあまり知識のない講座の受講生に、彼・彼女らが日本に来た理由や生活課題が発生する背景を知ってもらい、自分たちが将来、日本語ボランティアとしてどのように活動すればよいかを考えるきっかけづくりになれば」と思い、演劇の出前を依頼したとのこと。

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リハーサル中の俳優陣(一番左は、当日になって急遽工事現場スタッフの役が決まったRubenさん(米国人、セサル氏の友人)



この日は、午前10時に会場に集合。音響(BGM)担当の僕は、会場に到着すると、早速、効果音(音源)が録音されているCDをチェック。すると、一番重要な効果音(音源)が入っていないことを発見し、びっくり。CDを会場に持ってきた他のスタッフとともに、顔を見合わせ、「あちぁー、どうしよう」状態。色々と考えた挙句、「そうだ、ネット上に音源があるかも」と気を取り直し、ネットで音源を探すことに…。しかし、曲の英語名がわからない。ラッキーなことに、この日、アメリカ人で、日本語のできるRubenさん(セサルさんの友達)が会場に遊びに来ていて、「この曲の英語名を知らないか」と尋ねると、「それは、Flight of the Bumblebeeだと思う」とのこと。早速ネットで検索すると、YOUTUBEに動画が見つかった。これで、ほっと一息。本番では、ネット経由でYOUTUBEの音源を使い、Flight of the Bumblebeeの音を流すことができた。こんなハプニングがあったものの、なんとか無事に上演ができた。

Opening


寸劇のオープニング(右端は、セサル氏)

以下は、当日の講座の流れなど

●主催者によるオリエンテーション

●寸劇の上演(約25分)

★劇の内容
酒乱癖あのある日本人の夫とフィリピン人妻の夫婦、ベトナム難民の老夫婦が暮らす団地に、一人のペルー人男性が訪ねてくるところから物語が展開する。日比の国際結婚カップル、ベトナム人の老夫婦、ペルー人労働者、それぞれの人生の悩みと彼・彼女らを取り巻く社会環境が、約25分間の寸劇の中に凝縮されている。来日前、ペルーで演劇教師をしていたセサル・ホルダン・池田氏が、構成・演出・役者の3役をこなす。

★登場人物
・ベトナム人おじいさん、おばあさん、息子   
・日本人夫、フィリピン妻、娘
・学校でのいじめっこ
・日系ペルー人労働者
・警官    
・工事現場の人(ペルー人労働者の同僚)
・医者   
・社長の声(かげマイク) 
・ペルー人母の声(かげマイク)
・音響係

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ファシリテーター兼講師の、加藤さなえさん(インターカルト日本語学校講師)

 

演劇を上演した後、加藤さなえさん(インターカルト日本語学校講師)がファシリテーターとなり、ワークショップ(グループワーク)があった。

●グループワーク
4つのグループに分かれ(1グループ4~5人)、演劇を鑑賞して見えてきた問題を、以下の4つ切り口から抽出し、整理する(グループごとに意見交換をする)。
・日本語の問題
・個人の問題
・社会の問題
・日本語ボランティアとして何ができか?

●グループ発表
グループで意見交換をした結果を、1グループ5分で発表した。
・日本語、個人、社会の問題は、それぞれつながっている。
・個人の問題と社会の問題を明確に切り分けるのは難しい。
・DVの問題は、国際結婚のカップルだけに生じる問題ではない。日本人夫婦にも起きる問題ではないか。

などなど、色々な意見が発表されました。

●ファシリテーター兼講師のからのコメント
日本語ボランティアの役割、留意点は以下の6つに集約される、とのこと。

1,つなぐ(人と人、人と社会)
2,寄り添う(学習者である外国人に)
3,一人で背負わない(みんなで解決する)
4,無理をしない(ボランティアはできる範囲でよい)
5,限界を知る(ボランティアができること、できないことを見極める)
6,可能性はある(仕事ではないからこそ、できることもある)

●日本語教室の案内
南区内で活動する日本語ボランティアグループ代表からの各教室の案内

こうして、「もみじ団地の物語~ある不審な男をめぐって~」の初めての出前公演が無事(?)に終了した。講座講師の先生も、社会課題を可視化する手法としての演劇上演という手法を気に入ってくださった。いずれ、東京進出という話も…。ホントに実現するかどうかわからないが、夢はあきらめないでいようと思う。

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