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2013年2月24日 (日)

「モバイルミュージアム行動する博物館」西野嘉章著・平凡社を読んで(メモ)

僕がはじめて読んだ西野嘉章先生の本は、『博物館学~フランスの文化と戦略』東京大学出版会だった。その時は、それほど大きな刺激を受けなかった。しかし、昨年出版された『モバイルミュージアム 行動する博物館~21世紀の文化経済論』を読み、西野先生が日本のミュージアム事情と文化政策に詳しいことに驚いた。

西野先生と言えば、『西洋美術書誌考』に象徴されるように、美術史に関する膨大な知識を持つ博覧強記な人物という印象が強い。こんなに実践的な博物館政策に関する知識(だけでなく熱いハートも)をもっていたのかぁー、というのが正直な感想だ。しかし、よくよく西野先生の専門を調べてみると、博物館学という分野がちゃんと入っている。「西野嘉章=美術史研究」という僕の認識が偏っていたのだ。

以下、本の中から気になったところを引用しながら、短く印象を述べたい。

特に一番最初のパラグラフで西野さんが主張することは、英国シティ大学客員教授のジョン・ホールデン<DEMOS(英国の文化政策シンクタンク)元・文化政策部長>の提言と重なるところが大きいように思う。ジョン・ホールデンの「文化の価値をめぐるダイアグラム」理論については、2013年3月初旬に出版予定の『地域に生きるミュージアム』福原義春編・現代企画室(企画:かながわ国際交流財団)で紹介しているので、興味のある方はぜひ購入を検討してみてください(^^)。

●以下本からの抜粋とブログ運営者による短いコメント

【ミュージアム事業の評価手法】

ミュージアムが社会のなかにあってその本来的な使命を安定的に果たしてゆくにはどうしたらよいか。この問いに答える前に、学芸活動の「総事業価値」について考えて欲しい。「総事業価値」とは、ひとことで言うなら、ミュージアムが事業を通じて生み出す、社会教育上の価値の総量のことを指す。学芸活動の生産する価値は、学術的な価値から、教育的、経済的、社会的なそれまで多岐にわたるが、これらすべて包摂し、あるイベントが社会に対して与えた「インパクト」の大きさを、それの継続時間で積分した値が指標となる。ただし、ここに言う「インパクト」には、ミュージアムの企画展に足を運んだり、ミュージアムで実施する各種イベントや、ワークショップ、ボランティア、学術研究といった諸活動に参加したりする直接受容者に対するものと、各種メディアの提供する情報や印刷物を介して間接的にしか上記の活動に触れる機会のなかった間接受容者に対するものの、ふた通りを想定しなくてはならない。P.56-57

ミュージアムの学芸活動は、しかし、打ち上げ花火に近い特別展、閑古鳥の鳴く常設展だけに限らない。たとえば、モバイル展示のようなものはどうか。低予算で、小規模の事業。もとより社会的な「インパクト」は大きくはないが、中長期のスパンで継続できる。それを国内外各地で並行的に維持できたら、上に記した指標概念からすると、大規模企画展に負けぬ「総事業価値」をはじき出すことができる。そのことを実証してみせたのが、異業種ながらアマゾンのネット通販モデルであった。ミュージアムは、これまで、「テール」を見ずに「ヘッド」ばかりを狙ったきた。これからのミュージアムは、同時並行的に複数の「モバイルミュージアム」を循環させる、ネットワーク型で効率がよく、しかも資源消費の少ない小規模事業を、中期から長期にわたって維持継続させる「テール」型事業モデルにシフトし、「総事業価値」の拡大を図るべきなのではないだろうか。P.60-61

「ねぶた」は市内を引き回される台車の呼び名である。しかし、「ねぶた祭」は台車を制作し、それを活用する祭礼システムそのものである。理由はこうである。すなわち、青森市の「ねぶた」台車は市内を引き回されたのち、近隣の町に引き渡され、そこで規模を縮小した「町ねぶた」が実演される。そこが終わると、同様のプロセスを経て、さらに小さな村へ運ばれる。「村ねぶた」台車は、さらに在に運ばれ、最終的に祭礼用具としての使用価値を消費しきったのち、存在を消滅させる。ただし、毎年幾台も制作される「ねぶた」台車のなかで、有名な絵師になるもの、できのよいものは、「ねぶたの里」と呼ばれる保管施設で保存されることになる。要するに、市、町、村、在という共同体ネットワークのなかで、地域住民が制作を担い、役務を賄った造作物が、一方で用具としての使用価値がゼロになるまで活用され、他方でその地域の「文化資本」の年ごとの増加に寄与する、という仕掛けが成立しているのである。P.62-63

伝統的な祭りとして実施される文化イベントの経営論的バランスシートは、観光事業、伝統文化、技術継承、地域的アイデンティティなど、その行事全体の経済学として検証されなくてはならない。そのプロセス全体を見渡した上で、費用対効果が計られなければならない、そのことをこの事例は物語っている。P.64

ところで、ミュージアムにおける学芸事業のあり方はどうか。伝統的祭礼行事のような全体型システムが成立していると言えるであろうか。観光客を来館者に置き換えると、祭事も特別展も一過的な集客イベントであり、外形的にはよく似ている。しかし、ミュージアムの特別展には、上に紹介した祭礼行事が文化的価値交換システムとして有する、合理性はもとより、経済的な説得性がどこからも見えてこない。ミュージアムの関係者は、しばしば予算のことを口にするが、日々の活動における予算執行がはたして妥当性をもつものなか、そのことを真剣に検討しているのか、あらめて問うてみたい。ここに言う「妥当性」とは、会計法的ない意味での適法性という意味ではない。そうではなくて、限られた予算のなかで、公益性が、費用対効果という面から見て、最大限に追求されているか、コレクションの増大が見込まれているか、そうしたことが問われなければならないのである。p.64-65


■この指摘は少々耳が痛い。かつて、某学習・文化施設で、市民活動資料のデジタル・アーカイブ事業を立ちあげるべく、システムづくりをした経験があるが、この事業が、その地域の公益性にどのように貢献するのかについて、十分な説明をしてきたかと言えば、あまり自信がない。社会教育や文化政策に関心のある人には、この事業の意義についてプレゼンする機会を何度か持ったものの、アーカイブズ的なものに関心のない人々に対して、十分な説明をしてきたかと言えば、「はい」とは言いきれない。反省(^^ゞ。

現在の企画展のあり方に費用対効果の面があると断じたのは、「イベントの経済学」に縛られ過ぎており、「総事業価値の経済学」という視点が欠けているからである。前者は、企画展の実施を、閉じられた一個の予算枠内で考える視点。すなわち、企画展事業について、いくらの予算を投入し、来館者数がどれほどで、入場料とグッズ販売でどれほどの収入があったのか、という短観的な視点でバランスシートを閉じようとする。ここには、消費型事業に関する帳尻合わせがあっても、伝統文化の継承、技術力の維持、公益性への寄与といった視点が欠落している。それに対して後者は。企画展の実施を、より大きな時系列的システム全体のなかのひとつとしてのイベントとして捉え、中長期スパンにわたる、時間枠的にも活動域的にも、より拡張されたバランスシートの上で吟味しようとする。企画展を、それ以外のミュージアムの様々な活動と結節させ、そのシステム全体の経済学という観点から顧みる視点。そうしたシステム経済学的な視点を導入すると、展覧会の実施コストという概念のなかから、また別の側面が見えてくる。P.65

■行政コスト計算やCS調査など、2000年代中盤くらいに流行した行政経営評価の手法だけでは、ミュージアムの価値は測れないということである。企画展毎の入場者数や単年度の収入・支出という金額だけに着目するのではなく、長期的なスパンの中で、ミュージアムが社会に与えたインパクトの総量をもって事業価値を評価すべし、ということだと思う。ただ、従来のように「文化には金がかかる」「ミュージアムの価値は目に見えない」という抽象論ではなく、「総事業価値」というアイデアのもと、公益への貢献を何らかの形で可視化しようというところが、西野さんの新しい主張だ。

【ミドルヤードというアイデア】

最後が「ミドルヤード」である。これまでのミュージアム施設は、その公開性の程度に応じて、フロンドヤードとバックヤードに大別されてきた。ならば、その中間域に「ミドルヤード」を加えてみたらどうか。バックヤードに位置づけられてきた研究機能とフロンドヤードに位置づけられてきたワークショップ機能が、相互浸透する併用スペース。その曖昧な「間」をどう生かせるかという試みである。先述の「マクロ先端研究発信オープンラボ」構想が、まさにこの具体例となる。大学で推進されている高度な研究の現場と、それを基盤として支える学術標本の収蔵スペースに、専門研究者や大学・院生だけでなく、初等中等高等学校の生徒を誘い、「複合教育プログラム」を実施しようとする企画である。

ニ○○八年七月に開催された企画展示「UMUTオープンラボ――建築模型の博物都市」は、「ミドルヤード」の機能を具体的に例証してみせる場となった。展示予算なしという最悪の条件が課せられたため、学生の力を活用することになった。建築を専攻する学内外の学生や院生に、世界の有名建築の縮体模型を作らせ、それらを並べて見せるというのが、展示の趣旨である。準備に半年近くを費やしたが、当初用意できた模型は、百台にも満たなかった。しかし、展示が始まってからも、会場の一角に「オープンラボ」が設えられ、そこに用意された作業台で、制作作業が続けられた。会期終了時には百五十台ほどの模型に仕上がり、それらで会場を埋め尽くした。この展覧会は、結果的に、展示をおこないつつ、コレクションの充実を測る、一石二鳥の試みとなった。そればかりか、そこで制作された建築模型は、その後、「モバイルミュージアム」のコンテンツとしても活用されている。要するに、一石三鳥になった、というわけである。P.148-149

大学生と子供が、展示会場に設えられた「オープンラボ」で一緒に作業する。こうした形式のワークショップでは、教える側と教わる側が、役割の入れ替えゲームを演じることになる。(中略)この入れ替えゲームの参加者は、学童から小学校教員、大学生・院生、研究者、大学教員、ボランティア、一般社会人まで幅広い。「オープンラボ」は、年齢、履歴、スキル、専門の隔てを超えて、知識や技術がやり取りされる場である。それこそ、われわれが「複合教育プログラム」という言葉を使う所以である。ミュージアムは、そうした場を用意できる。逆に言うと、そうした場を用意できるのは、ミュージアムしかないということである。p.150

【分野横断型のミュージアムのあり方】

これまで、博物館、美術館、文書館、資料館など、広義の意味でミュージアムとみなされる公共文化施設は、歴史や自然、芸術、科学、技術など、専門分野や個別領域で縦割りに系列されてきた。それら専門個別に特化された存在様態は、学術研究や展示活動など、施設の管理運営や人員の組織整備の面で、なるほど効率的であった。しかし、企画の構想や展示の手法が個々の領域内に自閉する方向に傾きがちで、ミュージアム概念それ自体を陳腐化させる要因でもあった。「インターメディアテク」が従来のミュージアムと一線を画する所以は、常設展や企画展の実現、コレクションの収集や研究、鑑賞機会の提供を、学芸事業の究極的な到達目標とするのではなく、常設展や企画展の会場、あるいはコレクションの収蔵展示の空間を、多様な表現メディアが出合いを演じる「舞台」なして「背景」と位置づけようとしているからである。p.175

■なかなか面白い発想だ。しかし、実現するのは容易ではない。複数のミュージアムを物理的に1館に集約・統合するという発想ではなく、まずは、MLA(博物館、図書館、文書館)が連携し、デジタル・アーカイブズの仕組みをつくるというプロジェクトに着手し、徐々に施設間の共有部分を広げていったらどうか。コスト削減のために社会教育施設を統廃合するのではなく、施設の事業効果を最大化するために施設間の壁を融解し、新しい価値をつくりだす作戦を、外部の団体を含めてみんなで考えていくのは、楽しい企てとなるのではないか!

2012年11月10日 (土)

アートで創る多様性のある社会(主催:国際交流基金)参加報告

国際交流基金が主催した「アートで創る多様性のある社会」に参加した。しんじゅくアートプロジェクトのEさんから、この催しへのお誘いを受けたことがきっかけだ。フィリピン(マニラ、ダバオ)と日本(新宿)をつなぎ、4名のアーティストの協力で実現した2つのワークショップ。その様子を動画と関係者の語りで紹介する報告会イベントだった。

http://www.jpf.go.jp/j/intel/new/1210/10-01.html
 

○日時 20121103日(日)午後1時~3時

○会場 国際交流基金さくらホール

○内容

【第1部】

Rap in Tondo2×しんじゅくアートプロジェクト」のコラボが成立した経緯

★三富章恵さん(国際交流基金マニラ日本文化センター、司会)から、「Rap in Tondo2」の概要説明

 

2011年5月にマニラとダバオで開催。日、独、仏、フィリピンのヒップホップ・アーティスト(ダンス、DJなど) による、貧困地区または紛争地域に暮らす若者を対象とした ワークショップと公演を開催するプロジェクト。
http://d.hatena.ne.jp/japanfoundation/20121030/p1

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(フィリピン・ダバオでのワークショップ動画)

上記プロジェクトの様子を動画で放映(7分程度)した後、さらに解説が続く。親に虐待を受けたり、不良グループに出入りしている子どもたちを集めて、「子どもの権利」をテーマに作詞・作曲をするワークショップを実施した。心に抱える悩みを暴力でしか表わせない子どもたちに、音楽を通じて自らの感情を表現することを学んでもらうことが目的。

 

その後、三富さんは、フィリピン以外で上記の活動を展開できないかと考えていた矢先、海老原周子さん(しんじゅくアートプロジェクト副代表)のfacebookを見ていたら、外国につながる子どもを対象にダンス等のワークショップをやっていることを知る。協力してワークショップができないかと思い、彼女にメッセージを送ったところ、「やりましょう」との返事がきて、このコラボ企画が実現することになった。これは、セレンディピティ?

 

★ゲスト・スピーカー(アーティスト)から

 

O.G.Sacredさん

私はマニラのTondo出身です。トンドは貧困地区です。トンド出身というと、偏見の目で見られることが多いです。怖がられることもあります。しかし、今、トンドの子どもは、希望をもっています。自分がフィリピンで有名になった時、トンド出身者であることを多くの人に知ってほしいと思いました。トンドの子どもだって、世界に立ち向かう能力があることを見せたかったのです。トンドには複数のギャング集団があり、そこと関係のある子どもたちに、ラップを教えています。ラップを教えることで、ギャング集団間の抗争から彼らを救うことができるのです。

GOWさん

フィリピンとスコットランドの混血。20年以上日本に住んでいる。自己紹介をすると、スコットランド出身という部分にだけ着目して、「すごい、イギリス出身なんだ」という反応が返ってくることが多い。日本人の中に、世界に対するステレオタイプがあると思う。最近のソーシャルメディアの威力は凄い。ある時、知り合いの小学生が、Facebookでフレンド申請してきた。今は、物理的な距離があっても、簡単につながれる。

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(左がO.G.Sacredさん、右がGOWさん)

・おみゆきCHANNELBig Benさん、Young-Gさん

ヒップ・ホップのBGMをつくっている。山梨県の一宮町出身。地元に町村合併の話がもちあがり、自分の気持を伝えたいと思って、ヒップ・ホップを始めた。「スティル・一宮」という7人編成の音楽ユニットが母体で、おみゆきCHANNELは、その中の音楽プロデュース部門。2010年に、アルバムを出した。「おみゆき」の語源は、地元の神様。ヒップ・ホップは、都会的なイメージが強いが、実際には多様なルーツがある。地元の商工会主催の祭りで「ライブをやってくれ」と頼まれることが多い。一宮町は桃が有名なので、桃畑のラップ曲をつくった。
http://event.maryjoy.net/article/44633085.html

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(左がBig Benさん、右がYoung-Gさん

・海老原さん

自分の出身国や地元の文化に誇りをもっていることが、今日のアーティストに共通している。同じルーツのお姉さんが活躍する姿を見せることで、外国ルーツの子どもたちがエンパワーされる。
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(作詞ワークショップの方法を解説する海老原さん)
 

【第2部
 

★おみゆきCHANNELGOWO.G.Sacredの順で、パフォーマンスの披露。

★しんじゅくアートプロジェクトの様子を動画で上映

 

★海老原さんから動画の解説

雑誌等から好きな「こどば」を選び、それをもとの作詞していく。参加者の中で、フィリピンにつながる子が、自分から通訳をかって出てくれた。また、一人の子が、自分からO.G.Sacredさんにタガログ語で話しかけた。その時、すごくホッとした表情をしていた。実は、海老原さんは、その子がフィリピン・ルーツとは知らなかったそうだ。

 

子どもたちは、ワークショップが終わった後も、活動を続けたいと言った。普段は、自分から積極的に声を出すのが難しい子どもたちだが…。その後、フィリピンにつながる子が、曲の続きをつくっていった。後で振り返ってみると、その活動が、日本語学習にもなっていることがわかった。

 

★ゲスト・スピーカー(アーティスト)の感想

 

・O.G.Sacredさん

とても楽しかったです。今まで心の一部がかけていたのが、このプロジェクトで完成したように思う。私が子どもたちに教えると思っていたが、実際には子どもたちから教わることが多かった。

・GOWさん

しばらく曲をつくれず、スランプ状態にあった。子どもたちと一緒にプロジェクトをやることで、色々な気づきがあった。一人で考えすぎている時は、誰かと何か一緒にやることで状況が打開できると思った。

・おみゆきCHANNELYoung-Gさん

作品として残すのはいいなー。音楽にかぎらず、モノを残すのは大事。外国につながる子どもたちが受けているストレスは多いのではないか。僕がそれを本当に理解するのは難しい。しかし、音楽を通じて、子どもたちに「楽しさ」を感じてもらうことはできる。中には、途中で帰ってしまった子や、イヤイヤ参加している子もいたが、一緒に章節を書き、レコーディングして作品を聴いた時には、満足そうな顔を変わっていた。

 

★海老原さんから、参加アーティストに、「どんなきっかけでアーティストになったのか? どんなロール・モデルがあったのか?」という質問があった。

 

GOWさん

私は、スコットランド、アメリカ、フィリピン、日本と転々とした。フィリピンの子どもたちは、普段から道端で大きな声で歌っている。しかし、日本で同じことをしたら、大人から怒られる。多文化を活かせる一番よい方法は、曲に中に多言語を混ぜること。私たちの幼少期には、子ども対象のこんなワークショップはなかった。ある意味恵まれているといえる。

・おみゆきCHANNELさん

Big Ben

ヒップ・ホップは、それほど詳しくない。中学時代は、ソウルとジャズにはまっていた。その後、Young-Gらと出会う中で、ラップも聞くようになった。

Young-G

学校で、子どもたちが自分たちのルーツを隠さなければいけない状況が問題ではないか。多文化を尊重する考え方を、多くの人に広めることが必要だと思う。日本社会は、ありのままの自分を出すのが難しい。ヒップ・ホップの世界も、土着性を思う存分に出せていない。東京にあわせている部分がある。

 

O.G.Sacredさん

子どもたちは、自分で壁をつくっている。その壁を取り除くと、自分の気持が外に出てくる。子どもたちに大人が生き方の方向性を示し、自信を持たせることが必要だ。

●感想

ヒップ・ホップのアーティストとの協働作業を通じて、少しずつ自分の心の深層に仕舞われている感情を表出し、他者への信頼を呼び戻していく子どもたち。こうしたプロセスは、フィリピンの子どもも、新宿に暮らす外国ルーツの子どもも共通だ。しんじゅくアートプロジェクトのような活動がもっと広がることを期待すると同時に、学校や地域社会が、もっと懐の深い“場”になればいいなと思った。それを実現するのは容易なことではないのだが…(トホホ)。

2012年10月28日 (日)

「美術館の社会的役割と横浜美術館の挑戦」~横浜まちづくり塾に参加して~

 1018日(木)の夜、横浜まちづくり塾に初参加した。横浜まちづくり塾は、元横浜市技監で法政大学名誉教授の田村明さん(故人)が主宰した通称「田村塾」を引き継ぎ、5年ほど前にスタートした。今年9月で50回を迎える、知る人ぞ知る塾。詳細は、以下のURLを参照。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121017-00000024-kana-l14

今回のゲストは、逢坂恵理子さん(横浜美術館館長)。演題は、「美術館の社会的役割と横浜美術館の挑戦」だった。

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■本人の自己紹介

逢坂さんは、2009年4月に横浜美術館館長に就任。5代目の館長となる。初代から4代までの館長は、すべて男性で研究者タイプ。私(逢坂さん)は、はじめての女性館長。現代アートを専門とし、アート・マネージメントに長く従事してきた。


横浜美術館に来る前には、水戸芸術館、森美術館で働いていた。横浜美術館は、水戸芸術館や森美術館とは、かなり性格が異なる。水戸芸は、コレクションがない。だから、美術館ではなく、センターだった。なぜなら、博物館法で、博物館とは、収蔵品、館長、専用の土地・建物、150日以上の開館という条件を満たすことが定められているから。

 
森美術館は、ビルの51階に入っている。今は、コレクションがあるが、沢山あるわけではない。海外とのネットワークを重視している美術館である。森社長とのつながりから、国会議員や大使館員がよく来る。すべてのスタッフがバイリンガルなので、すぐに英語で対応できる。


横浜美術館は、約1万点のコレクションがある。館長に着任して、まず、このコレクションを「売り」にしたいと思った。日本の美術館は、常設展よりも巡回展が中心だが、海外(欧米)の美術館は、館内のコレクションを見せることがメインとなっている。


■現代日本の課題について

美術館の話をする前に、昨今の日本が置かれた状況を俯瞰しておきたい。

 

GDP世界第3位の経済大国である一方、日本の将来に不安を感じている人が多い。今の日本は、効率至上主義でストレス社会であり、年間3万人以上の自殺者があり、大人から子どもまで、いじめが激化している。


また、数値のみによる価値判断が重視されることで、思考停止、想像力減退が著しい。また、単純化・マニュアル社会化が、臨機応変な対処力、自由な発想を奪い、創造力を減退させている。

 

■課題を突破するために!

 では、何が私たちを幸せにするのか?

 

○数値化できないものへの目配りが重要。そして、曖昧さの受容も。白黒ではないグレーゾーンへの気づきが大切である。

○アナログ的コミュニケーションを復活させよう。人間味のある身の丈(ヒューマンスケール)の生活への回帰という傾向。例えば、若いアーティストは、手の感触を大事にする。最近は、木彫や刺繍を使った作品をつくるアーティストが少なくない。

 GDPからGNHへ。量から質へ、物質的満足から精神的満足へ。

 

 

 ■何故アートなのか

アートの意義・特徴(?)を考えてみよう。

 

1 創造力 

 新しい価値を創造する力がある。実験精神やオリジナリティを大切にする。

2 想像力

 ひとつの正解がない世界。複眼的なものの見方を鍛えることができる。目に見えないものを感じとることも。

3 読解力

 作品と対話しながら、目の前にある作品の背後にあるものを読み取ること。

4 多様な異分野とのコミュニケーション力

 美術領域の拡張が起きている。美術以外のジャンルをつなげる。例えば、映画、食、宇宙科学、医学、エコロジーなどなど。

5 他者の受容力

 自分と異なる考え方や価値観があることを知る。民族紛争・宗教紛争の多くは、他者への非寛容から生まれる。自分と異なる考えの人と共存ができない。これからは、「共存」が大きなキーワード。

そして、こんなこともおっしゃっていました。アートを「美術」と訳したことで、誤解が生まれやすくなった。アートは、アルス(技術)が語源。アートは美しいものばかりではない。みにくいもの、おぞましいものを提示するのもアートである。

 

■美術館の4つの機能

調査研究、企画展示、収集保存、教育普及(ワークショッ、レクチャー、シンポジウムなど)。美術館は、生きる美意識を伝える全人教育の場であり、実験と探求の場。

 

同時代美術の紹介と次世代育成をするところであり、新しい価値を創造する場である。

 

○スライド(PPT)を見ながら、美術館建築の変遷と特徴ある美術館の紹介

・横浜美術館(1989年丹下健三)

・水戸芸術館(1990年磯崎新)

・金沢21世紀美術館(2004年SANAA

・グッゲンハイム美術館(1997年フランク・ゲーリー)スペイン・ビルバオ

・ポール・ゲッティー美術館(1997年リチャード・マイヤー)米国ロサンゼルス

テートモダン(2000年発電所改造)英国ロンドン

・十和田市現代美術館(2008年西沢立衛)青森県

・豊島美術館(2010年西沢立衛)香川県 

 

○街へと広がる美術館活動の紹介

・カフェ・イン・水戸(2002)、イチハラヒロコ「いつでもどこでも誰とでも。」

・草間彌生 ルイ・ヴィトン・ショウウィンドウ(2012

・卓球(光州ビエンナーレ2012)リクリット・ティラバーニ

 

■横浜市の創造都市政策の紹介

アートのクリエイティブな視点を街に活かす。美術館とは異なるオルタナティブ・スペースの活動。

BANKART NYK

・黄金町エリアマネージメントセンター

・宇徳ビル4・5階

・寿町

 こうした活動があることで、美術館が活きる。厚みが出てくる。

 

■横浜美術館の挑戦とは?

 

・横浜開港以降の進取の気性を伝える場

4つの方向性 創造性、発信性、協働性、未来性

 

・魅力ある企画提案 →海外発信

コレクションの魅力発信と保存継承

鑑賞と創作+市民サポート

 

○事例紹介として、ヨコハマトリエンナーレ2011を取り上げる。

・ウーゴ・ロンティノーネ

・トビアス・レーベルガー(目が見えない人とつながっている)

・シガリット・ランダウ

・ジュン・グエン=ハシシバ

・「人間性回復のチャンス」島袋道浩

 

○現在横浜美術館が取り組んでいる活動

 ・コレクションのサポートを目的に、フレンズという市民団体を立ち上げた。100人以上の会員がいる。

・美術館の近隣企業のビジネスマン・ウーマンを対象に、夜7時から、イベントを開催。絵をみて、即興でオルガンを弾く、など。新しい客層の開拓につながっている。

・目が見えない人と一緒に、対話しながら作品を鑑賞する。

・車椅子の人に、キャプションの見やすい位置を聴く。

・子どものアトリエ。フリーゾーンという参加型イベントを開催。小さい頃、フリーゾーンを体験した親が、子どもを連れてくるようになった。20年、30年というスパンで、美術館活動を評価する必要がある。

■創造性を高める9つのポイント(ティナ・シーリグ)

最後に、ティナ・シーリグの「創造性を高める9つのポイント」を紹介。

1,観察

 よく見る、読解力を高める

2,自分の前提、思い込みを疑う

 先入観をとりはらう

3,他人の意見を聞く

他者の存在に気づく

4,関連性のないものを組み合わせ、つなぐ

5,問題のとらえ方をかえる

6,空間が重要

クリエイティブな異空間

7,チームワーク、異なった役割を理解

異なる能力を認める=総合力発揮
8,失敗を恐れずに実践する

負を正に転ずる柔軟性、七転び八起き
9,意欲的態度

独自の発想へ

 

最後に、「企業家とアーティストは、発想に似たところがある」とおっしゃっていました。以上、当日のメモをもとに講義の内容を要約しました。聞き違いがあるかもしれません。どうかご容赦を! >逢坂恵理子さん

2012年10月20日 (土)

伊東大田楽を観て感じたこと

10月6日(土)の夜、伊東市の「伊東大田楽」というイベントを見てきた。夜7時20分頃にスタートし、終了は8時40分頃。場所は、伊東駅近くの特設ステージと市道南口線という道路約50mほど。僕が会場に到着した時には、伊豆の太鼓グループの演奏が始まっていた(大田楽の前座の位置づけか?)

Daidengaku「大田楽」とはどんなイベントなのだろうか? 大田楽とは、「中世日本で爆発的に流行し、やがて衰退した謎の芸能「田楽」を総合芸術家野村万之丞氏がわずかな資料・文献を元に復元し、ワルツやサンバなど西洋のリズムを取り入れる等、数々の新しい試みにより単なる古典の再現にとどまらず、平成の世に作り上げた壮大でダイナミックな野外劇(伊東市観光サイトから」とのこと。

音楽、衣装、舞(踊り)。どれも、世界の多様な文化が複雑にブレンドされ、大変興味深い。なんといっても、地元の3歳くらいの子どもから熟年男女まで、多世代の住民が舞台に登場し、その親戚が、道路の沿道から、自分の子ども・孫・甥姪等の活躍を見守っている姿は、何とも微笑ましい。当日、僕のすぐ近くに陣取ったおばあちゃんが、「あれが私の孫なんですよ」と解説してくれた。地元全体を巻き込んだ祝祭空間が、そこに出現していた。祭から遠ざかっていた僕は、久しぶりに興奮し、帰宅後も、しばらくの間太鼓の音が脳裏に響いていた。

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なお、大田楽の内容・構成については、以下のサイトに詳しく紹介されている。
http://act-jt.jp/daidengaku/

このイベントの主催は地元の実行委員会だが、都内に事務所を置くアート集団「特定非営利活動法人ACT.JT」が制作協力している。イベント当日の夕方、商店街の通りで稽古をしている様子を少しだけ見学することができた。そこでは、ACT.JTのスタッフと思われる人物が、熱心に子どもたちに演技指導を行なっていた。

さて、「特定非営利活動法人ACT.JT」とはどんな団体なのか? ACT.JTのサイトには、「(野村)万之丞がキーワードとした「古くて新しい」をテーマに古典芸能や民俗芸能を中心に、老若男女が年齢の別なく楽しめる催しを作り、未来へ向けて「心」を伝える活動を、広く展開しています」とある。さらに詳しい情報は、以下のURLを参照。
http://act-jt.jp/

日本各地に民俗芸能があるが、近年(特に都市部において)、担い手不足が深刻になっている。大田楽を観ながら、日本古来の民俗芸能に新たな要素を加え、地域の老若男女を巻き込んで、現代に蘇生させる「祭・芸能プロデューサー」の仕事が、これから益々重要になるのではないかと感じた。コミュニティアートは、決して劇場やミュージアムというハコの中だけで創造されるものではない。「土の人(伊東市住民)」と「風の人(ACT.JT)」が出会い、路上に瞬間的に現れる「大田楽」という芸能空間こそ、コミュニティアートの本質を体現しているのではないかと思った(あまり自信ないけど)。

美大や音大など、アート系大学を卒業した人材のうち、一定比率の卒業生が、地域に入り、地元の人々と一緒に芸能・祭りを現代風に再生させる業務に就くような仕組みづくりができないだろうか。全国各地でアートNPOが活躍しているが、民俗芸能へのコミットメントをもっと増やせないだろうか。といような妄想をしていたら、急に和太鼓を習いたくなった。見る○○もよいが、踊る○○は、もっと楽しい。

2012年9月17日 (月)

しんじゅくアートプロジェクトに参加して

2012年9月15日、「しんじゅくアートプロジェクト」が主催するパーカッションワークショップに参加してきた。ご指導いただいたのは、パーカッショニストの宮澤夏起さん。手ほどきを受けた楽器は、中近東起源の打楽器=ハンドドラム。

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この日は、こども3人と大人2人(僕を含む)が、音出しの練習をした。親指の腹で打楽器の表面を叩く。指全体で音を止める。打楽器の周辺部を中指・薬指で叩くという3の動作を教えてもらい、夏起さんを含む6名が輪になって、音を鳴らす(とめる)練習をした。これが結構面白く、はまってしまう。写真は、夏起師匠と、ワークショップに参加した子どもたち。

そもそも、何でこのワークショップに参加することになったのか? それをまだ言ってなかった。実は、このワークショップ、楽器の演奏法を学ぶことが目的ではない。音楽(アート)活動を通じて、日頃学校で自分の居場所を見つけにくい外国につながる子どもたちをエンパワーすることが「ねらい」だ。この日会場となった新宿区子ども総合センター(大型児童館)では、パーカッションのワークと同時並行で、ストリートダンスのワークショップも行われていた。

「しんじゅくアートプロジェクト」が主催する子ども向けのアート活動は、2009年、国際交流基金の先駆的・創造的事業「新宿区との連携事業」として始まり、今年で4年目を迎える。当初は、写真や映像制作を中心に活動が展開されたが、年を追うごとに活動分野が広がり、現在は、映像系のワークショップに加え、音楽やダンスの活動もある。この事業は、NPO法人みんなのおうち、日本工学院専門学校、国際交流基金など、「しんじゅくアートプロジェクト」以外の複数の機関・団体のコラボで成り立っている。プロジェクトの詳しい経緯は、以下を参照のこと。

http://www.jpf.go.jp/j/about/new/1201/01-02.html

さて、15日、僕は、「しんじゅくアートプロジェクト」副代表を務めるE氏(2009年当時国際交流基金で本事業を担当)が以前から知り合いだったので、お願いをして、ワークショップに参加させていただいたのだ。ハンドドラムという楽器を媒介に、子ども同士、子どもと大人がつながっていく時間は、実に楽しい。特に、日本語での自己表現が十全にできない子どもにとっては、音楽やダンスという身体表現に没入し、他者と響きあう体験を持つことは、自分らしさを取り戻すための貴重な時間になっていたはずだ。

右肩が痛み出し、五十肩が疑われる今日この頃だが、久しぶりに打楽器に触れる機会を得て、今後も、何らかの形で音楽との関わり(楽器演奏)を継続できたらと思った。

 

2012年2月18日 (土)

ウメサオタダオ展を見て

Rimg0382_4日本科学未来館で開催中の「ウメサオタダオ展」に行ってきた。国立民族学博物館の初代館長を務めた梅棹は、民族学にとどまらず、情報学や文化政策など、広範な学問分野を横断する「知」を生産した。「ウメサオタダオ展」では、梅棹が残した膨大な資料群の中から、海外で記したフィールドノーツやスケッチの一部(複製もあり)や、年表形式で辿るライフストーリーが展示されていた。http://www.miraikan.jst.go.jp/sp/umesaotadao/

僕も、若い頃、梅棹の『文明の生態史観』や『知的生産の技術』、『情報の文明学』などの著作を読み、様々な刺激を受けたものだ。京大カードを買ってきて、自分の知的発見をカードに記入したこともある。が、結局、長続きしなかった。梅棹が、好奇心をもって見つめる対象物を徹底的に記述しようとする知的エネルギー、及び、次々と新たな学問分野を渉猟していく「貪欲さ」は、尋常ならざるものがある。そのことは、彼が所属・設立に関わった学会の数の多さに表れている。

僕が梅棹の功績で注目したのは、小松左京らと共に創設した「未来学」という分野。そこにはすでに、バックキャスティング的な視点があるし、数十年、数百年という、非常に長い時間軸で物事を視ようとする姿勢が見られる。現在の日本社会は、短期的な業績にばかり目を奪われ、長期スパンで物事を展望することが難しくなっている。梅棹が活躍した時代には、深い学問的な知見をもとに、ダイナミックに歴史・世界を読み解き、未来を構想できる人材が、梅棹以外にも少なからず存在していたと感じるのは、僕だけだろうか。

また、梅棹は、パブリックな立場で政策研究を行う総合研究開発機構や、文化外交を担う国際交流基金の役割の重要性を的確に見通していた。NIRAの政策研究力が低下し、国際交流基金の事業の一部が事業仕訳で廃止されるなど、政策研究や国際文化交流の政策的な位置づけが弱まる時代になってみると、改めて、長期的な展望をもって政治に訴えかけていく研究者や文化人の存在のありがたみがわかるような気がした。

こんなことを考えていたら、急に、小松左京の『地球を考える対談集』を読みたくなってきた。さてさて、どこにしまったことやら? やっぱり、僕には、『知的生産の技術』を実践することは難しそうだ。

2011年12月19日 (月)

21 世紀ミュージアム・サミットへのお誘い

面白そうなイベントの紹介です。

第5回 21 世紀ミュージアム・サミット
「100 人で語るミュージアムの未来 Ⅱ~人々をつなぐミュージアム~」

*詳しくは以下のウェブで
http://www.k-i-a.or.jp/shonan/?p=1965

日時
2012 年2月4日(土)、5日(日) 10:00~18:00 (開場9:30)

会場
湘南国際村センター(神奈川県三浦郡葉山町上山口1560-39)
アクセス: http://www.shonan-village.co.jp/access.html

概要
ミュージアムに関わる様々な関係者――館長、学芸員、事務職員やボランティア、
省庁・自治体、市民団体、研究者の方々など――約100人が集まり、ミュージアム
の課題とこれからの展望を語り合う2日間です。
基調講演はミュージアムに関する複数の著作がある作家の池澤夏樹氏のほか、英
国の著名な政策シンクタンクDEMOSの創設メンバーでもあるジョン・ホールデン
氏が、文化の価値とその正統性について、市民・専門家・公共機関(政府・自治
体)の3者の関係から論じます。
分科会は、美術館、歴史博物館、科学博物館、動物園など、さまざまな館種に共
通する4つのテーマ「マネジメント」「リテラシー」「アーカイブズ」「企画と
パブリックリレーション」を設定しました。各テーマについてミュージアムに関
わる4~5名のキーパーソンの方々の協力により企画され、企画メンバー、委員
長、ゲスト講師なども含めた約25名で進行します。

○基調講演
・池澤夏樹(作家、詩人)
・ジョン・ホールデン(英国シティー大学客員教授、政策シンクタンクDEMOS
アソシエイト)

○分科会
★営む知恵(マネジメント):
 企画:  東京都美術館・佐々木秀彦(企画グループ長)ほか、
委員長:  大原美術館長・高階階爾
話題提供: 大阪自然史博物館長・山西良平

★高め合う市民とミュージアム(リテラシー):
 企画:  国立科学博物館・小川義和(企画グループ長)ほか、
委員長:  埼玉県立美術館長:建畠晢
話題提供: よこはま市民メセナ協会・西田由紀子、女子美術大学・南嶌宏

★選ぶ、残す、伝える、使う(ミュージアム×アーカイブズ):
企画・話題提供: アカデミック・リソース・ガイド・岡本真(企画グループ
長)、神戸大学附属図書館/震災文庫担当・稲葉洋子ほか
委員長:  神奈川県立近代美術館長・水沢勉

★人が集まるミュージアムのつくり方(企画とパブリック・リレーション):
企画: 千葉市動物公園・並木美砂子(企画グループ長)ほか、
委員長・話題提供: 兵庫県立美術館長・蓑豊

■参加費
一般 2,000 円、学生 1,000 円

※当財団HPでより詳しい内容をご覧いただけます。申込書等もダウンロードでき
ます。 http://www.k-i-a.or.jp/shonan/?p=1965

■お問い合わせ
(財)かながわ国際交流財団 湘南国際村学術研究センター
〒240-0198 神奈川県三浦郡葉山町上山口1560-39
Tel: 046(855)1822 Fax: 046(858)1210
E-mail: museum@kif.ac 担当:成田、尾﨑

2011年5月 8日 (日)

路上演劇祭参加報告

千歳烏山で開催された「路上演劇祭」に行ってきました。晴天に恵まれ、昼間は汗ばむような陽気でした。

今日は、横浜を会場に、過去3年間実施された「多文化ソーシャルワーク実践者講座」の受講生たちと一緒に、下記の芝居をみました(僕は、上記講座のプログラム開発に従事していたことがあります)。

演劇祭全体のスケジュールは以下のとおり。

http://blog.livedoor.jp/rojo_engeki/

お目当ての演目Img_3029resize_2は、ペルー出身の演出家・セサルさん率いる劇団「Cerro Huachipa」の演劇「ダビとパブロ」。

児童労働というシリアスなテーマを扱いながらも、子どもから大人まで、楽しめる寸劇でした。

特に、日本語とスペイン語を、二人の俳優が交互に発する対話場面は、かつて、フィリピンのPETAと黒テントが協力して創った舞台を彷彿させました。

公演後、10年ぶりくらいに演劇デザインギルドのN氏、5年ぶりくらいに劇団「Cerro Huachipa」(当時は、ピープルズ劇団リコリコ所属)のW氏に再会。今日は、なつかしい方にお目にかかれて幸せでした。

らに、びっくしたのは、演劇「ダビとパブロ」の会場で偶然隣り合わせに座った方が、かつて「グッド・ナイト・ベイビー」で一世を風靡したコーラスグループ「ザ・キング・トーンズ」の一員だったことです。ついつい、その方と一緒に「グッド・ナイト・ベイビー」を口ずさんでしまいました。

といっても、若い世代は、「ザ・キング・トーンズ」を知らないと思い、Youtubeを探したら、動画が見つかりました。お若い方は、以下の動画をご覧あれぇー。

http://www.youtube.com/watch?v=1SwL9CVFQps&feature=related

では、また。 

2011年5月 7日 (土)

路上演劇祭行ってきます

明日は、千歳烏山で開催される路上演劇祭に行く予定です。

知人が出演します。彼には、以前演劇指導でお世話になりました。

路上演劇祭の詳細は、以下のウェブで。

http://rojo-engekisai.jp/